こんにちは、TRUNK ROOMライターのヤマソウです。
マスメディアや働く大人はこう言う。
「これからのグローバル社会、英語は大切。しっかり、英語を勉強しなさい。」
それ、本当にあってるだろうか?
そもそもこれからのグローバル社会っていつから言われてきたことやら。
休学して海外で職を探し、現地の駐在員の方々のお話を聞かせていただいた上ででた僕の結論はこうだ。
「海外で働きたい日本人には英語以外のことの方が求められている」
これは日本にいる外国人労働者にも言えることで、
自分が経験して初めて、東京の路上でインドカレー屋さんの客引きをしているカタコトなネパール人やパキスタン人の気持ちが分かった。
この結論に至った理由を8スクロールで読める程度で書いてみた。
グローバル社会

そもそも、外国人労働者がどういう扱いを受けるかということを整理しておきたい。
日本を出たら僕たちは外国人。
そして、外国人労働者となった僕たちが雇ってもらうためには
「現地の人より安いお金で働くこと」
「現地の人だけでは人手が足りないこと」
大きく分けると、このどちらかができないとダメだ。
これは、各国の移民政策やスキルドワーカープログラムの存在が証明している。
つまり、外国人労働者である僕たちは英語を話せるかどうかよりも
「コスパの良さ」または「その国の人にはあまりない個性」が求められている
ここで言う個性とは、その国の人たちがあまりできないことをできることのこと。
単純な労働力としての

あまり良い言い方ではないけど、単純労働をしてもらう外国人に雇用者はあまり語学力を期待していないように思う。マルタ共和国でバイトを探してみた時、
「マルタ人と同じ給料で雇うことはできないが、時給3ユーロ(450円)でなら雇ってあげる。」
と言われた。ビザの関係で結局働くことはなかったけど、この時僕の英語力はかなり乏しかった。
単純労働の外国人労働者は、とにかく労働力として安い、必要な語学力は雇った後に身につくだろうという考えで雇われている。
個性ある

日本にいながら所得の高い外国人労働者の多くは駐在員だろう。外資系企業、もしくは大使館などに所属する人たち。
海外に駐在する日本人も同じで、僕はフィリピン・マニラの日系企業の方々を訪問し、お話をさせてもらった。
母数が3桁にも乗らないほどだから断言はできないが、駐在している方の多くは
「就職してから、または海外に赴任してから話せるようになった。」
とのこと。つまり、「英語が話せるから駐在員になれた」ではなく、
「海外に盛んに展開している会社に入る能力があったから駐在できた」ということになる。
駐在員として働く人の話を聞く限り、海外の日系企業で働くのに英語力の優先度は、就活で求められる能力よりも低そうだ。

外資系企業の場合はどうか。
僕は、フィリピン・マニラで専門商社/物流系の業種、5社の外資系企業の面接も受けた。面接の受け答えはもちろん英語。だが、どの企業も
「PhotoshopやIllustratorを使ったことはあるか?」
「得意なプログラミング言語はなんだ?」
「日本で営業インターンではどんな成果をあげたのか?」
と僕自身の能力・実績・資格などを聞いてくる。英語のスコアや能力については聞いてこない。
面接はスムーズにすすみ、
「私の知ってる日本人はあなたのようにスムーズに会話が進まない。」
「日本人の若い世代は英語が上手だね。」
などと各担当者は僕の英語を褒めてくれた(まあ多分リップサービス)が、質問の回答自体で採用担当者をうならせるようなことはできなかった。
外資系企業でも、高い営業実績やITワーカースキルなど、日本で重要なものが英語よりも重視されていると感じた。
つまり、海外で働くには、その国の人があまりできない個性が必要であるということ。そして、個性があるとはプログラミングができたり、優秀な実績を上げることができるということだ。

最後に、インドカレー屋さんのネパール人の話に戻る。海外で働くには「コスパの良さ」「その国人にはあまりない個性」が英語よりも必要だという話をしてきたが、
インドカレー屋さんのネパール人はその中間にいる存在だろう。
本当に失礼な話だけど、僕たち日本人の目にはインド人もネパール人もパキスタン人も似たように映る。ネパール人にインド出身だと言われて疑うことができる日本人がどれくらいいるだろう?
だからインドカレーの客引きに日本人よりもインド人に似た出稼ぎのネパール人やパキスタン人が多く雇われている。
同じように、僕たち日本人は中国人や韓国人との区別がつきづらいらしい。実際、中国人板前が握るSushi resutaurantを多く目にした。
日本人が経営に携わるSushi resutaurantは世界に5%ほどしかないようだ。だから日本人の僕たちがそこで働かせてくださいと言えば、安い賃金であれ働かせてくれる可能性は高い。
つまり、僕たち日本人の履歴書は、海外の雇用者の目には「日本人であるということ」「安い賃金で働いてくれるか」「どんな能力や実績があるのか」という部分に目が行き、英語が話せるかはその次ということ。「英語ができないから日本で生きていくしかない」ということはなく、日本でうまくやっていけてる人は世界中どこでも自信を持って生きていけるはず。
この記事があなたが海外で働く決断をする、一つの判断材料になれば幸いです。
また、今回はこんなスーパーかたい記事を書いたけど、普段はほんとどうでもいいことばかり書いているので他の記事も読んでみてもらえるともっと幸いです。←
マスメディアや働く大人はこう言う。
「これからのグローバル社会、英語は大切。しっかり、英語を勉強しなさい。」
それ、本当にあってるだろうか?
そもそもこれからのグローバル社会っていつから言われてきたことやら。
休学して海外で職を探し、現地の駐在員の方々のお話を聞かせていただいた上ででた僕の結論はこうだ。
「海外で働きたい日本人には英語以外のことの方が求められている」
これは日本にいる外国人労働者にも言えることで、
自分が経験して初めて、東京の路上でインドカレー屋さんの客引きをしているカタコトなネパール人やパキスタン人の気持ちが分かった。
この結論に至った理由を8スクロールで読める程度で書いてみた。
グローバル社会
求められているのは
コスパと個性

そもそも、外国人労働者がどういう扱いを受けるかということを整理しておきたい。
日本を出たら僕たちは外国人。
そして、外国人労働者となった僕たちが雇ってもらうためには
「現地の人より安いお金で働くこと」
「現地の人だけでは人手が足りないこと」
大きく分けると、このどちらかができないとダメだ。
これは、各国の移民政策やスキルドワーカープログラムの存在が証明している。
つまり、外国人労働者である僕たちは英語を話せるかどうかよりも
「コスパの良さ」または「その国の人にはあまりない個性」が求められている
ここで言う個性とは、その国の人たちがあまりできないことをできることのこと。
単純な労働力としての
コスパの良さ

あまり良い言い方ではないけど、単純労働をしてもらう外国人に雇用者はあまり語学力を期待していないように思う。マルタ共和国でバイトを探してみた時、
「マルタ人と同じ給料で雇うことはできないが、時給3ユーロ(450円)でなら雇ってあげる。」
と言われた。ビザの関係で結局働くことはなかったけど、この時僕の英語力はかなり乏しかった。
単純労働の外国人労働者は、とにかく労働力として安い、必要な語学力は雇った後に身につくだろうという考えで雇われている。
個性ある
お金持ち外国人労働者たち
日系企業の場合

日本にいながら所得の高い外国人労働者の多くは駐在員だろう。外資系企業、もしくは大使館などに所属する人たち。
海外に駐在する日本人も同じで、僕はフィリピン・マニラの日系企業の方々を訪問し、お話をさせてもらった。
母数が3桁にも乗らないほどだから断言はできないが、駐在している方の多くは
「就職してから、または海外に赴任してから話せるようになった。」
とのこと。つまり、「英語が話せるから駐在員になれた」ではなく、
「海外に盛んに展開している会社に入る能力があったから駐在できた」ということになる。
駐在員として働く人の話を聞く限り、海外の日系企業で働くのに英語力の優先度は、就活で求められる能力よりも低そうだ。
外資系企業の場合

外資系企業の場合はどうか。
僕は、フィリピン・マニラで専門商社/物流系の業種、5社の外資系企業の面接も受けた。面接の受け答えはもちろん英語。だが、どの企業も
「PhotoshopやIllustratorを使ったことはあるか?」
「得意なプログラミング言語はなんだ?」
「日本で営業インターンではどんな成果をあげたのか?」
と僕自身の能力・実績・資格などを聞いてくる。英語のスコアや能力については聞いてこない。
面接はスムーズにすすみ、
「私の知ってる日本人はあなたのようにスムーズに会話が進まない。」
「日本人の若い世代は英語が上手だね。」
などと各担当者は僕の英語を褒めてくれた(まあ多分リップサービス)が、質問の回答自体で採用担当者をうならせるようなことはできなかった。
外資系企業でも、高い営業実績やITワーカースキルなど、日本で重要なものが英語よりも重視されていると感じた。
つまり、海外で働くには、その国の人があまりできない個性が必要であるということ。そして、個性があるとはプログラミングができたり、優秀な実績を上げることができるということだ。
まとめ

最後に、インドカレー屋さんのネパール人の話に戻る。海外で働くには「コスパの良さ」「その国人にはあまりない個性」が英語よりも必要だという話をしてきたが、
インドカレー屋さんのネパール人はその中間にいる存在だろう。
本当に失礼な話だけど、僕たち日本人の目にはインド人もネパール人もパキスタン人も似たように映る。ネパール人にインド出身だと言われて疑うことができる日本人がどれくらいいるだろう?
だからインドカレーの客引きに日本人よりもインド人に似た出稼ぎのネパール人やパキスタン人が多く雇われている。
同じように、僕たち日本人は中国人や韓国人との区別がつきづらいらしい。実際、中国人板前が握るSushi resutaurantを多く目にした。
日本人が経営に携わるSushi resutaurantは世界に5%ほどしかないようだ。だから日本人の僕たちがそこで働かせてくださいと言えば、安い賃金であれ働かせてくれる可能性は高い。
つまり、僕たち日本人の履歴書は、海外の雇用者の目には「日本人であるということ」「安い賃金で働いてくれるか」「どんな能力や実績があるのか」という部分に目が行き、英語が話せるかはその次ということ。「英語ができないから日本で生きていくしかない」ということはなく、日本でうまくやっていけてる人は世界中どこでも自信を持って生きていけるはず。
この記事があなたが海外で働く決断をする、一つの判断材料になれば幸いです。
また、今回はこんなスーパーかたい記事を書いたけど、普段はほんとどうでもいいことばかり書いているので他の記事も読んでみてもらえるともっと幸いです。←