
Trunk代表の西元です!
毎日2-3名の学生とキャリア相談やスキルアップ計画の策定をするのですが、キャリア相談でよく言われることが「自分のやりたい仕事がわからない」です。人によっては「新卒で入社する会社なんて、長い社会人人生の中で考えると、たった数年なんだから、なんとなく気が向いたところを選べば良いんだよ。それで違ったと思ったら辞めて違う会社に転職したらいいじゃん。」という考え方の人もいると思います。しかし、私は社会人3年間で仕事に対する考え方や仕事の進め方、お客様の捉え方等の様々な価値観が形成させる重要な期間だと考えています。
子どものゴールデンエイジ理論が社会人でも適合する?
あくまでも個人的な感覚ですが、子どもの“神経回路”が形成されるゴールデンエイジという期間と社会人も近い期間があるのではないかと思います。
プレゴールデンエイジ(-8歳くらいまで) → 子どもは運動能力の基礎が形成させれる期間
= 社会人1-3年目 → 社会人としての基礎(仕事に対する考え方や仕事の進め方、お客様の捉え方等の様々な価値観)が形成される期間
ゴールデンエイジ(9-11歳くらいまで) = あらゆる物事を短時間で覚えることのできる「即座の習得」を備えた時期
= 社会人4-5年目 → 様々なステークホルダーと実際にプロジェクトを進め、経験学習で多くの知恵が蓄積される期間
だと思っています。
端的に言うと、良し悪しは別として社会人3年目までに報告連絡相談をする環境でないと、4年目に転職して次の職場で「報告連絡相談をこまめにしろ!」といってもなかなかできるようにならないと思います。行動面だけでなく、マインドや思考も同じだと思います。3年目までの仕事が言われたことを言われた通りにやるだけの仕事でしたら、4年目に転職して次の職場で「今までのやり方と違う方法を自分で思考して実践しろ!」といってもなかなかできるようにならないと思います。
長くなりましたが、入社してから3年間は同じ会社にいると仮定すると、新卒で入社する会社選びはめちゃくちゃ重要だと思います。
実践・経験が少ない中でどうファーストキャリアを決めるのか
相談を受ける学生によって価値観が違うなかで、ファーストキャリアの決定においてどのように支援するのか。
学生がファーストキャリアを決める上で役に立ちそうな本を色々と普段から読んでおりますが、最近トーマツ時代の先輩である斎藤 祐馬さんの本で「一生を賭ける仕事の見つけ方」を読み、非常に参考になるフレームワーク等があったのでいくつか紹介したいと思います。

「原体験」と「価値観」から登るべき山を決める
ミッション(自分の登るべき山)を探す3ステップ
①「感情曲線」でこれまでの自分の人生を振り返り、「原体験」を見出す。「原体験」は感情曲線の《山》か《谷》にある
②「原体験」から見えた自分の「価値観」を2つのキーワードで表現する
③「原体験」と「価値観」からミッション(登るべき山)を決める
ミッションは仮決めでいい。語れば語るほど成長する
始まりはいつも谷から -Jカーブを乗り切る覚悟を持つ-
ベンチャービジネスの世界では「Jカーブ」という言葉が知られる。立ち上げた事業がすぐに売上や利益につながるのは極めて稀で、しばらくは耐え忍ぶ期間が続く。個人的に意見だが、これは自分のキャリアを考え始めた学生にも当てはまると思う。自分の理想像が明確になってくる一方で、理想像と現状のギャップがでてくる。それが、知識量、経験量、スキルなど要因は様々であるが一長一短で埋まるギャップではないので、努力を続けなくてはいけない。
自分のキャリア形成で悩んでいる学生さんにはオススメの本です!ぜひ読んでみてください!
一生を賭ける仕事の見つけ方 : 斎藤 祐馬 : 本 : Amazon
大学1-2年生から自分のミッションを考え、社会人にガンガンぶつけてみよう
同じ人にずっと相談するのもいいですが、個人的にはいろいろな社会人にたくさんあって、いろいろな価値観に触れてその中で自分でしっくりくるミッションに調整していくことをおすすめします!!自分のミッションを考え始めるタイミングは気が向いたときでいいですが、大学3年生から自分のキャリアについて考えても目標達成までの時間が足りなくて挫折するケースを時々見てきたので、なるべく早い大学1-2年生のうちをお勧めします。

TRUNKでもキャリア相談は随時募集しているので、気が向いたタイミングにでも弊社にお越しください!
http://trunk.fm/trainings/648