
現在、個人の働き方が多様化していると言われていますが、その多くは「大企業か、ベンチャーか」といった二元論で語られていると思います。その中でも特殊な「社内起業家(イントレプレナー)」の実体験を聞ける機会を通して、学生のキャリア選択における多様性を学びます。
1.トレーニングの概要
⑴ オフィス見学
⑵ UBIC会社説明
⑶ 新卒2年目の社内起業家が教える新規事業のポイント
⑷ AIを用いた新規事業開発のワークショップ
⑸ 社内起業までのキャリアパス
2.トレーニングの狙い
⑴「社内起業家」というトレーナーの経験から、自らのキャリアを選択する際の多様な考え方を身に付ける
⑵「人工知能」「グローバルニッチ」といったトピックから、特にIT業界における最新動向を学ぶ
3.トレーニングの詳細
⑴ オフィス見学

まるでコックピットのような席!かっこいいですね!

スイッチ一つで白くなるガラスに参加者は感動していました。
⑵ UBIC会社説明
◯グローバル企業UBIC
「70」 「13」
この数字は何の数字でしょうか???
何とUBICの社員の70%が外国籍をお持ちで、海外13拠点もあるそうです。
*UBICの経歴
2007年アメリカ支社設立
2013年NASDAQ上場
2014年アメリカのリーガルテクノロジーを持つ企業を買収
◯事業内容
UBICは人工知能「Kibit」を用いた様々な事業を展開しています。
Kibitとは?
テキストデータから人間の暗黙知を学習し、その人に最適な情報を発見します。
他社の持つ人工知能と比べて、少ない情報量で解析できる所がKibitの特徴。
UBICは、元々リーガルなデータ解析を行い、国際訴訟の支援を行っていました。
現在ではそのノウハウを生かし、ビジネスインテリジェンス、マーケティング、ヘルスケアなど様々な分野で活躍しています。
*UBICについてもっと詳しく知りたい方はこちらからhttp://www.ubic.co.jp/
⑶ 新卒2年目の社内起業家が教える新規事業のポイント
◯新規事業を行う際のポイント
1.ビジネスチャンス=「ニーズ」と「シーズ」が重なるところ
UBICのシーズ=Kibitです。
では、Kibitを活用できるニーズとはどのようなものでしょうか。
2.イノベーター理論におけるキャズムを超えること
AIやロボットもまだキャズムを超えていないと言われています。
世の中にAIやロボットが普及しやすくなるような工夫が必要だそうです。
◯現在UBIICが行っている新規事業事例
人間の感覚を学びとるKibitエンジンを用いて現在UBICは様々な分野で新規事業創造を行っています。
Ⅰデジタルマーケティング
Kibitを用いて、消費者の好みに近いブロガーや専門家を選択するだけで、
その消費者の好みに合わせたお店や商品のレコメンドをするシステムを開発しました。
これによって、以下のような現状の課題を解決できます。
①商品や店を選ぶ際にランキング・口コミ情報を参考にするが、
ランキングは、評価者の数や属性の偏りが生じやすい
②レコメンドの数自体も多すぎて全てを見て自分にあったものを探すのが難しい
Ⅱヘルスケア
Kibitを用いた転倒・転落防止システムを開発しました。
このシステムは、患者さんの転倒リスクを電子カルテのテキストから予測することができます。
これによって事前に患者さんの転倒リスクが下がるような施策が打てるようになりました。
⑷ AIを用いた新規事業開発のワークショップ
Kibitを使った事業開発をせよ!
*Kibitの特徴
- テキスト解析
- 人間の判断・行動を学習する
- 少量のデータから解析可能
<ワークショップの様子>

LINEでのチャットから彼女に最適のプレゼントを解析し、誕生日プレゼントを彼氏にレコメンドするシステムを考えています・・・

こちらは、オリンピックに向けて訪日外国人にオススメの地方スポットをレコメンドするシステムを提案!!

両チーム提案とフィードバックを行いました!
各班短い時間でとても面白い提案をしていました。
トレーナーから的確なフィードバックをもらえて満足そうな参加者。
⑸ 社内起業までのキャリアパス
1.社内起業までのキャリアパス
①データ解析
②社長室で業務
・経営レポーティング
・全社資料作成
・新規事業開発
・M&A
③Rappa株式会社設立
・デジタルキュレーション事業
・コミュニケーションサイト運営
・ロボット事業
2.社外起業と比べた社内起業の特徴
-人・物・金 →多い
-信用 →とても多い
-情報量 →場合による
-速度 →遅い
-裁量権 →少ない
-インセンティブ →あなた次第
3.社内起業のために行ったこと
-社内の制度を活用してアピールの場を創ること
(社長直轄新卒プロジェクト、社長室への異動)
-自分の担当業務を絶対に離さない
(国際訴訟案件→事業開発案件→マーケティング分野)
終わりに
・自分の希望するキャリアを達成するためには様々な道がある
→そのための一つの道として、「社内起業」がある
→リーダーにもフォロワーにもなれる
・若手がチャンスを得る基準:攻めの事業開発中の会社かどうか
→そのためには武器となる技術を有しているかが判断要素
・社内制度をフル活用して、アピールできる場所を創る
参加者の皆さん、トレーニングを開催してくださったUBICの皆さん、ありがとうございました!

*トレーニング詳細に記述したのは、トレーニングの一部です!
次回以降のトレーニングに乞うご期待!!